地方公務員の参事・参与とはどんな役職か |自治体ごとにランクを紹介

参事、参与はとても分かりにくい役職です。

会社や組織によって、その位置づけや使い方は本当に様々ですし、会社や自治体によっては階級のような「職階」で使われることもあったりします。

ここでは各地の自治体を参考にして、参与や参事がどれくらいの順位で使用されているか紹介していきたいと思います。

自治体や国に合わせて役職を定める会社もあるので、自治体の役職を知ることで参事や参与の位置を推測しやすくなると思います。

以下で紹介していきます。

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地方自治体の参事、参与

参事・参与は自治体組織でスタッフ職の役職名としてよく使われます。

参事・参与は課長補佐~部長級の役職であり、局や部などの組織に配置され、特定の業務を担当します。具体的には「〇〇局参事(〇〇担当)」などとして特定の業務を担当する高位の役職者として用いることがあります。

ちなみに、特殊法人や企業にも参事または参事役という役職が置かれることがありますが、これは地方公共団体と同様に特定の職層のスタッフの役職名として使われる例が多いです。

以下で、参事、参与が置かれている自治体の一部を紹介していきます。

さいたま市役所

さいたま市は人口100万を超える政令指定都市です。

さいたま市役所の職制は、主事級ー主任級ー係長級ー課長補佐級ー課長級ー次長級ー部長級ー局長級の職制がとられています。

その中で、参与課長補佐副参事課長参事が次長にあたる役職として定められています。令和4年の時点では、参与が81名、副参事84名、参事169名が在籍しています

参与 課長補佐(等級4級)
副参事 課長(等級5級)
参事 次長(等級6級)

※さいたま市

仙台市役所

東北地方最大の都市として知られている仙台市。

その仙台市役所では、主事職ー主任職ー係長職ー課長職ー次部長職ー局長職の職制がとられています。

その中で、参事次部長の役職とされています。参与は置かれていません。

参事 次部長職 (等級 7級)

※仙台市

次部長職なので、本庁の部長や次長、選挙管理委員会事務局の次長、市場長などと同じくらいのランクということになります。

千葉市役所

人口97万人を誇る政令指定都市です。

千葉市役所では、主事級ー主任級ー主査級ー課長補佐級ー課長級ー部長級ー局長級の職制となっています。

参事については、部長級の役職と定められています。

参事 部長級 (等級7級)

※千葉市

静岡市役所

人口約70万人の政令指定都市。

静岡市役所の職制は、係員級ー係長級ー課長補佐級ー課長級ー参与級ー局次長級ー局長級となっています。

その中で、参事課長参与参与の役職と定められています。

参事 課長(等級5級)
参与 参与(等級6級)

※静岡市

参事は課長級で、参与は課長と次長の中間に位置する役職のようです。

千葉県庁

千葉県庁の職制は、主事ー副主査ー主査ー班長ー副課長ー課長ー次長ー担当部長ー部長の段階があります。

その中で、副参事課長の役職で、参事次長の役職です。

副参事 課長
参事 次長

※千葉県

そのため、副参事は課長級なので、本庁の課長や県税事務所長、児童相談所所長などと同じクラスの役職ということになります。

参事は次長級なので、本庁の次長や県立博物館長、技監などと同じくらいの役職ということになります。

以上、地方自治体の参事、参与の紹介でした。参事・参与はおおむね課長から上の役職として使われることが多いようですね。

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