事務次官の年収と退職金はどれくらい? 地位や出世、お金のまとめ

嵐の櫻井翔さんの父をはじめ、何かと話題に上がることが多い事務次官です。

そんな事務次官について情報をまとめました。

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事務次官とは

事務次官は、キャリア官僚が就くことができる省内での最上位の役職です。

人事、実務でも大きな権限を持ち、省内の官僚をとりまとめる役職です。

経験の浅い大臣であれば、一貫してその分野の経験を積んだきた事務次官の意見に大きな影響を受けると言われるほど力のある役職です。

事務次官は棒級表で最高の「指定職8号」で、これは以下のような役職と同じクラスです。

統合幕僚会議議長、警察庁長官、式部官長、両院事務次長、国家公安委員会委員、東北大学長、両院法制局法制次長、公正取引委員会委員、国会図書館副館長、総合科学技術会議議員、地方財政審議会会長、検事(1号)、判事(1号)、大公使(3号)

事務次官への出世

事務次官への出世は、

一般的な省庁であれば、係長 ⇒ 課長補佐 ⇒ 室長・企画官 ⇒ 課長 ⇒ 審議官 ⇒ 局長 ⇒ 事務次官と出世を重ねていく必要があります。

キャリアであれば、課長くらいまでは問題なく出世ができることが多いですが、そこから先は本人の能力や政治的な影響にも大きく左右されます。

事務次官の年収

官僚のトップである事務次官の年収は、内閣官房人事局でモデル年収が公表されています。

  事務次官の年収: 年収2,327万円  月額141万円

出典元:内閣官房人事局

事務次官の年収は、2,327万円です。

2,300万を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、官僚の魅力は国を変える権力にあります。

事務次官の退職金

事務次官の退職金モデルを紹介していきます。

59歳の事務次官の退職金モデルは、下記の金額で公表されています。

退職手当額 7,594万円(税引き後 6,501万円)

※人事院

平成15年の退職手当法の改正によって、事務次官の退職金は1,000万円ほど減額されてしまいましたが、それでも7,600万円ほどの退職手当がもらえる形となっています。

省内の事務方トップとしては、この金額は多いか少ないか判断は微妙なところですが、事務次官の旨味はお金ではなくて、その権力です。

業界全体への影響力はとてつもなく大きいので、退職後は、大手企業の顧問や幹部に就職したり、大学の教授などに就くことも多いです。

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