参与・参事とはどのような役職でしょうか。
組織によってその地位や役割には違いがあるため一概には言えませんが、一般的な参事・参与について紹介していきます。
部長・課長クラスの役職?
企業によって位置づけは異なりますが、参与は部長クラス、参事は課長クラスの役職であることが多いです。
通常、部長や課長はポストの数も限られているため出世できる人数は限られています。しかし、年齢的・能力的にもこれらに相当する役職に出世させたい場合に、参与や参事のポストに就かせることがあります。
※なお、会社によっては参事や参与は役職ではなく「職能資格」であるケースもあります。
部下がいない?
参与・参事は、部長-課長-係長という指揮命令のラインから外れているポストです。
そのため、直属の部下がいないケースが多く、部門の長ではなく一スタッフとして働いていることが多いです。
ただし、一部の行政機関では、参事官を長とした部署(参事官室)が存在することもあり、このような場合は課長や室長と同じように長としての役割をこなしています。
アドバイザー、スペシャリスト
会社によっては、参事や参与に特別な職務を担当させていたり、顧問やアドバイザーのような役割を任せていることもあります。
このような場合は、定年退職した高位の役職者を「参与」などとして再雇用しているケースも見られます。
行政機関の参事・参与はどのような役職か
行政機関においてはどうでしょうか。
国家公務員の場合は「参事官」がこれに近いですが、参事官はおおむね課長級の役職であることが多いです。
地方自治体においては、参事が課長級で参与が部長級であったり、又は、参事が部長級で参与が局長級であったりと自治体によってバラつきが見られます。
このように参事・参与の役職は、その置かれている組織によって違いがあるので、正式な位置づけを知りたいときはその組織への確認が必要となります。