格安税理士とは、記帳代行を得意とする税理士です。
訪問回数を減らし、コンサルティングにかける時間を減らすことで料金を下げています。
主に開業したての税理士や大学院での免除を利用して税理士になった方などが格安税理士のボリューム層となっています。
具体的に格安税理士を利用するメリット&デメリットを紹介していきます。
格安税理士を利用するメリット
格安税理士に任せることでどのようなメリットがあるでしょうか。
以下で紹介していきます。
料金が安い
一番の特徴は、料金が安いことです。
税理士への支払いは、顧問契約の場合であれば毎月かかる固定費となります。
開業したての事業主などは、格安税理士を利用した方が支出を減らせるためメリットを感じられると思います。
税理士からの余計な口出しが少ない
格安税理士はコンサルティングや訪問回数が少なく、アウトソーシング型ともいえます。
普段の経費の支出や事業の運営について、税理士から口出しされることも少ないため、比較的自由に経営をすることが可能です。
税理士から怒られることも少ないので、自由に経営をしていきたい方にとってはメリットを感じられます。
基本的な手続きは全てしてくれる
料金は安くても、基本的に必要となる領収書の整理、記帳代行、届出、税務申告等は全て行ってくれます。
基本的な手続きに関してトラブルを生むことはほぼないでしょう。
格安税理士を利用するデメリット
料金が安い税理士に依頼すると不安に感じる部分もあると思います。
具体的にどのようなリスクがあるか紹介していきます。
コンサルティングは期待できない
基本的に格安税理士から事業に関するアドバイスは期待しない方が良いかもしれません。
年の訪問回数も少ないため直接会って相談する機会も少なく、電話やメール、ラインなどでの相談という形が多くなるはずです。
訪問が回数が少ない又は無い
ここは税理士によって異なる部分ですが、格安税理士の場合は事業所への訪問回数が年1回など比較的少な目であることが多いです。
又は訪問自体なく、電話や郵送などで全て済ませる税理士もいます。
訪問回数を減らすことで料金を下げているとも言えるので、料金が高くても直接会って話したい人にはオススメはできません。
高度な手続きは任せにくい
格安税理士は、海外進出や合併、事業承継、相続など高度なテクニックを要する手続は力不足であることが多いです。
特例の利用や控除を利用できるのにしなかった場合や不動産の評価があまり良くなかった場合などは、支払う税額も多くなることもあります。
このように高度の手続きを必要とする場合には、格安税理士の利用は向かないと言えます。
どのような人が格安税理士を利用すべきか?
格安税理士の利用をお勧めするのは以下のような方です。
個人事業主や一人社長
個人事業主や一人社長であれば、複雑な取引も少なく、領収書の数はそこそこある状態の方が多いと思います。
このような場合には、ハイコストの税理士を雇う必要性はなく、格安税理士が申告を行っても結果は同じです。
領収書の枚数が多い場合には、他の税理士と料金差が生じやすいので格安税理士に任せる方が良いでしょう。
あまり売上がない、ペーパーカンパニー
ほとんど売上が無い場合やペーパーカンパニー化している法人なども、格安税理士を使った方が良いです。
こちらも複雑な取引がなく、どの税理士が行っても結果に大きな違いはないため、税理士に支払う料金は安い方がメリットを感じられます。
開業当初で固定費を減らしたい方
税理士へ支払う料金は、基本的には毎月の顧問報酬と年一回の決算料です。
一般的には年間50万円くらいの税理士報酬となり、少なくない支払いとなります。
開業したばかりでハイコストの税理士と顧問契約を結ぶと、その後の事業運営にも支障が出てしまうので、このような場合も、固定費である税理士報酬はなるべく低い方がメリットを感じられると思います。
格安税理士はどのように探す?
格安税理士を探すのに、一番最適な方法は税理士ドットコムを使うことです。
性別や年齢その他の希望を伝えると希望に合った最寄りの税理士を無料で紹介してくれるため、格安税理士を探す上では必須といえます。
逆に、自分で探そうとすると、料金表が税理士のホームページに掲載されていないこともあり、実際に一つ一つ比較していくとかなり骨が折れる作業になります。
■税理士ドットコム公式サイト:税理士ドットコム