高卒で入隊した陸上自衛官のモデル年収を紹介していきます。
モデルは地方協力本部で公表されている数値を基にしているので、正確な数字に近いと思います。
目次
18歳 2等陸士 Private 年収297万円
高卒で入隊した場合は、2等陸士からキャリアをスタートさせます。
福岡駐屯地に勤務したモデルの場合、月給はおよそ186,900円で年収は297万円となります。
ちなみに、曹長以下は宿舎に住むことができるので、住居費含めて生活費がほとんどかかりません。
さらに、栄養士が考えた食事を土日含めて3食無料で食べることができるので、生活費をかなりカットすることができます。
21歳 陸士長 Leading Private 年収350万円
21歳 陸士長は年収約350万円。外国の軍隊の「上等兵」に相当する階級、警察では「巡査長」に相当する階級です。
陸士長の階級までは、約1年9か月の勤務で半ば自動的に昇進することが可能です。
ちなみに、自衛官は普段の勤務の中で適度な運動ができ、医務室や自衛隊病院が無料で利用できるので、医療費面でのコストも心配する必要がありません。
25歳 3等陸曹 Sergeant 年収504万円
25歳の3等陸曹は年収504万円
3等陸曹は外国の軍隊の「伍長」に相当する階級。
一般曹候補生であれば入隊から2年9月以降、選考に合格することで3曹へ昇任します。
※3曹昇任から4年で幹部候補生部内選抜試験を受験することができるので、これに合格すれば幹部(士官)になることもできます。
ちなみに、曹は簡単に言えば「下士官」です。小部隊のリーダーや専門分野のスペシャリストとして、部隊の中核を担う存在です。
曹とは?
小部隊のリーダー及び専門分野に精通した技能を有するものであるとともに、士を直接指導し、幹部を補佐する部隊の基幹要員
出典元:防衛省
32歳 2等陸曹 Sergeant First Class 年収619万円
32歳の2等陸曹のモデルでは、年収619万円。
2等陸曹は「軍曹」に相当する階級です。
30代前半で年間600万円の収入は、一般的な感覚では大手企業に勤務する会社員並と言えます。
44歳 1等陸曹 Master Sergeant 年収708万円
44歳の1等陸曹の年収モデルは708万円ほど。
1等陸曹は外国の軍隊では「曹長」に相当する階級です。
52歳 陸曹長 Sergeant Major 年収734万円
52歳の陸曹長は年収モデルは約734万円。月給は諸手当込みで47万円ほどとなります。
陸曹長は、外国の軍隊では「上級曹長」に相当する階級。
経験豊富なベテランとして曹士を取りまとめ、若手のお手本となる階級です。
※出典元:陸上自衛隊地方協力本部
生涯年収は2億3千万円?
高卒で陸上自衛官になり、陸曹長の階級を最後に退職した場合の生涯年収は以下の通りです。
一般的な民間企業よりも早く定年を迎えることになりますが、その生涯年収は2億3千万円を超えます。
※参考:民間企業モデル(60歳)で定年 約¥220,900,000
まとめ
見かけ以上に自衛官の金銭事情は裕福だと思います。
たとえば、住居や食費、水道光熱費、医療費、資格取得にかける費用などは無料になるので、実質的な収入は見かけ以上に大きいものとなります。
本気を出せば給与の大部分を貯金に回すことができるので、定年までにまとまった資産を築くことが可能なはずです。
また、防衛省共済組合で貯金をすれば、0.49%~1.23%の有利な利率で貯金ができるメリットがあります。
国家公務員としての安定性や信用力というメリット、退職後の再就職のサポートなど、待遇面では非常に恵まれている環境だと思います。
2019年度版
一般曹候補生の試験対策は、まずは過去論と小論文対策に力を入れて対策していきましょう。