幹部自衛官の年収モデルの紹介 【自衛隊の年収】

幹部自衛官に該当する階級は、三尉~将までの8階級があります。

今回は、防衛省の資料を用いて、以下の階級の年収モデルを紹介します。

・3佐(中隊長)
・1佐(幕僚監部課長)
・将(方面総監)
・将(統合幕僚長)

45歳 3佐     767万円

45歳 3佐で中隊長の職務についている自衛官は、年収767万円です。陸自では50~100名ほどの部隊の指揮官などを務めるイメージの階級です。

防衛大学校や幹部候補生学校を卒業した幹部自衛官は、一尉までは横並びで一緒に昇任できますが、この3佐への昇任から出世スピードに差が出ます。

3佐という階級は、諸外国では「少佐」に相当する階級です。

また、3佐の給与の算定では、公安職俸給表5~6級と対応関係にあることから、本省の課長補佐級に相当する階級と言われています。

47歳 1佐     1,248万円

47歳の1佐(一)で幕僚監部課長の職務についている自衛官は、年収1,248.2万円です。

150名~500名の部隊の指揮官などを務めるイメージの階級。

一佐から給料の算定が行政職俸給表(一)を参考に俸給が定められるので、給料水準は低く感じるはずです。

1佐は、諸外国の軍隊の「大佐」に相当し、本省では課長級に相当する階級です。

近年では、一佐昇任に占める一般大学卒の割合が増えているので、将来は一般大出身と防衛大出身で昇任に関して大きな差はあまりありません。

陸上自衛隊 1佐が務める職務

陸上幕僚監部課長、警務管理官、師団幕僚長、副旅団長、中央即応集団幕僚長、補給処副処長、地方協力本部長など

将(方面総監)     1,883万円

「陸将、海将、空将」の年収は1,883万円です。この「」まで昇任できるのは同期の中でも数名程度です。

諸外国の階級で言うところの「中将」に相当し、防衛省本省では「局長級」に相当します。

統合幕僚長       2,293万円

陸上幕僚長・海上幕僚長・航空幕僚長の職務についている自衛官は、諸外国の「大将」に相当します。

中でも、統合幕僚長の職務についている方は別格で、本省の「事務次官級」に相当します。

統合幕僚長の年収は2,293万円で、防衛省本省の事務次官とほぼ同等の給与水準です。

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まとめ

幹部自衛官の給与水準は、3尉~2佐までは公安職俸給表を参考に自衛官棒級表額が決まっているようなので、一般の国家公務員と比べても給与水準は高めだと思います。

さらに、1佐以降の階級になると、防衛省で勤務する高級官僚とほぼ同じくらいの給与水準になっていくようです。

参考:階級と基準俸給表

階級 基準俸給表
指定職 
将補  行政職(一)・指定職
1佐   行政職(一) 
2佐   公安職(一) 
3佐  公安職(一)
1尉  公安職(一)
2尉  公安職(一) 
3尉 公安職(一)

リンク【高卒自衛官の給与水準】 自衛隊の年齢・階級ごとの年収モデル

リンク幹部自衛官の階級と出世スピードの紹介

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