造幣局のモデル年収紹介 【職員の身分は公務員? 採用されるには?】

独立行政法人造幣局は、主に硬貨や勲章の製造を行っている機関です。

紙幣については国立印刷局で製造されるので、造幣局では1円硬貨から500円硬貨までの6種類の貨幣を製造しています。

造幣局の所在地は大阪市に本局、さいたま市と広島市に支局があります。職員の人数は871名となっています。

今回はそんな造幣局について簡単に紹介していきたいと思います。

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造幣局の職員の身分

造幣局は財務省所管の行政執行法人です。

独立行政法人の中でも行政執行法人に該当するので、職員の身分は国家公務員です

造幣局職員の平均年収

造幣局の給料は、一般職の国家公務員民間企業の給与などを参考に給料水準が決定されているとのことです。

造幣局は国からの財政支出はなく、独立採算によって運営をしています。

国家公務員は、「一般職の職員の給与に関する法律」に縛られますが、造幣局の職員はこの適用対象外となっています。

ただし、職員の給料はおおむね国の機関に近い形になっていると評価できると思います。

まずは、全体の平均年収について以下で紹介します。

   平均年齢 44.6歳   平均年収 634.3万円 

※令和4年度 造幣局より

上の数字は、常勤職員636人の平均です。

事務系に限って言えば、平均年齢が45.8歳で、平均年収は704万円となっています。

ちなみに、造幣局のトップである理事長の報酬は2,066万円で、理事の報酬1,484万円ほどとなっています。

全体的に、国家公務員と比較して考えれば、常識的な給料水準と言えると思います。

造幣局職員と国家公務員の比較

造幣局の職員と国家公務員を比較していきます。

両者で公表されているモデル年収をもとに比較しているので参考程度としてください。

省庁の方はキャリアではなく、出先機関で勤務するノンキャリアのモデルです。

造幣局 省庁
22歳 初任給 297万円 25歳 係員 309万円
35歳 本局主事 543万円 35歳 係長 448万円
50歳 本局専門官 761万円 50歳 地方機関課長 668万円

※令和4年度 造幣局,内閣官房人事局より

令和4年度発表の資料に限って言えば、対国家公務員指数では国家公務員とほぼ同水準のようです。事務系の常勤職員は、265名中42名が管理職であり、管理職の割合は15.8%です。

実際の職員の生の声ワークライフバランス面を知りたい場合は、転職会議からチェックするのがオススメです。

中にいる人の声が分かり、組織風土を把握したり、リアルな残業時間が分かるので志望の優先順位を決めるのに役に立ちます。

リンク転職会議

造幣局に採用されるには

造幣局で働くには、基本的には以下のいずれかの国家公務員試験に合格することが必要になります。

試験の種類
・国家公務員総合職…いわゆるキャリア官僚を採用する試験
・国家公務員一般職(大卒程度試験)…中級幹部候補を採用する試験
・国家公務員一般職(高卒者試験)…高卒程度の職員を採用する試験

これらの国家公務員試験の合格した後、官庁訪問(面接)を経て、造幣局から内定を受けることが必要になります。

造幣局は「モノづくり」を中心としているため、採用数は技術系の試験区分からのほうが行政系よりも多くなっています。

実際に、造幣局に採用された方の人数は以下の通りです。

令和元年 令和2年 令和3年 令和4年
国家総合職 2 2 1 2
国家一般職(大卒) 7 6 5 7
国家一般職(高卒者) 0 2 4 6

以上、造幣局の年収や採用方法について、簡単に紹介していきました。

官庁や独立行政法人であっても、職員の生の声を転職会議で調査することをお勧めします。

公的機関であってもその組織独特の風土があるので、生の声を参考にしておくとモチベーションの維持や面接対策に役に立ちます。

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