警察官のモデル年収を、公表されている資料をもとに紹介していきます。
ここでは、大都市の警察本部に採用された大卒警察官の年収モデルを紹介していきます。
高卒でも同じくらいの年齢と階級であれば大卒警察官と大差はありませんので参考にしてください。
大卒初任給 巡査 373万円
採用後は、大卒で6か月、高卒で10か月間を警察学校で訓練を受けることになります。
その後の、大卒初任給の年収は373.9万円。月給は22.7万円、期末手当(6月・12月に2回に分けて支給される。)は100.3万円です。
25歳 巡査 407万円
25歳で巡査の階級にある警察官は、年収407.8万円です。
都道府県警に採用された警察官は、この巡査からスタートすることになります。
35歳 巡査長 528万円
35歳の巡査長は、モデル年収では528.4万円と公表されています。
巡査長は、採用から一定の年数が経っている巡査や優れた指導力を持っていると認められるといった巡査が巡査長の階級になります。
40歳 巡査部長 635万円
40歳の巡査部長は年収で635.5万円のモデル年収となります。
採用から大卒で2年、大卒者以外では4年を経過することで、巡査部長への昇任試験を受けることができます。
45歳 警部補 758万円
45歳の警部補で年収は758万円です。月給で45万円、期末手当では213万円となります。
警部補は警察官全体の30%ほどを占めている階級で、おおむね係長級の階級と言えます。
巡査部長から大卒で2年、高卒で4年の経験を経ることで、警部補の昇任試験の受験資格を得ることができます。
理論上の最速で考えれば、20代で警部補に昇進することも可能です。
50歳 警部 844万円
50歳の警部は、年収844.0万円です。
警部は、都道府県警の課長補佐クラスの役職です。
警部補として4年の経験を経ることで警部の昇任試験の受験資格を得ることができます。
55歳 警視(管理官) 899万円
55歳の警視は899万円ほどの年収となります。
警視でも昇任当初は管理官などの役職で勤務することになります。管理官は課のナンバー2のポストです。
警視へは昇任試験ではなく人物評価などで昇進することができます。
58歳 警視(所属長) 1,079万円
58歳の警視はモデル年収で1,079.5万円ほどとなります。
都道府県警では、管理官として勤務した後、課長として勤務することが多いです。
以上、警察官の役職別のモデル年収でした。
一般的に警察官の年収は、世間の平均年収よりも高いです。
公安職俸給表が適用されるため、同じ都道府県庁の行政職職員と比べても高いので、年収面ではかなり恵まれている職業の一つと言えます。
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