【国家公務員 障害者選考試験の詳細】省庁初の障害者選考試験の受付始まる 

中央省庁の障害者雇用水増し問題を受けて、統一的な障害者選考試験が実施されることになりました。

政府は国の法定雇用率(2.5%)を達成するべく、これらの採用試験によって、2019年内に4,072人の障害者を採用する計画です。このうち常勤職員は676人が採用される予定。

異例の規模で実施されるこの障害者選考試験ですが、平成30年12月3日から申込の受付が開始されています。

簡単な概要を紹介します。

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概要

・試験のスケジュール

受付期間 2018年 12 月 3 日(月)~ 12 月 14 日(金)
第1次選考日 2019年 2 月 3 日(日)

第2次選考日 

2019年 2 月 27 日(水)~ 3 月 13 日(水)
合格者発表  2019年 3 月 22 日(金)10:00

・一次選考の内容

一次選考は筆記試験です。高卒程度の問題が出題され、多岐選択式の基礎能力試験と作文試験が課されます。

 ●基礎能力試験 (多肢選択式 30問 1時間30分)

  文章理解、課題処理、数的処理、資料解釈、自然科学、人文科学、社会科学

 ●作文試験(50分) 

  文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験。

  出題例)「公務員として大切にしていきたいこと」

・二次選考の内容

 二次選考は個別面接です。一次選考の通過者は、採用を希望する府省と個別に面接を行うことになります。

配慮

試験については、点字による試験や試験時間の延長など、様々な配慮が実施されることになります。

採用後についても、無理なく安定して働くことができるよう、勤務時間を柔軟化していく方針とのこと。具体的には、「フレックスタイム制」や「早出遅出勤務」の導入、希望によっては休憩時間の分割や延長も認める方向で議論が進んでいます。

さらに、専門医や支援員の配置をはじめ様々なケア体制を各省庁ごとに整備しています。

具体的にどんな仕事をするのか

採用後はどのような仕事をすることになるでしょうか。

説明会の資料によると、データ入力などのPC作業、文書整理、給与計算などを中心とした庶務関係の補助業務が中心となる印象です。

ただ、最終的には本人の職務遂行能力や経験、希望を踏まえて決定されるとのことです。

例)外務省 http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/setsumeikai_9.pdf

・入力集計業務
・庶務関係業務
・資料作成業務
・設営軽作業
・補助業務

例)宮内庁 http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/setsumeikai_3.pdf

・庶務関係業務の補助
・文書整理の補助
・データ入力等のPC作業
・軽作業

例)防衛省 http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/setsumeikai_25.pdf

・人事システムのデータ入力作業や統計データの集計
・ 職員の人事記録の整備や資料整理など、事務作業の補助
・ 電話応対や出勤簿・休暇簿の管理などの庶務業務

採用予定者数

障害者選考試験では、29省庁で常勤職員676人の採用が予定されています。

このうち大規模な採用を予定しているのは、国土交通省で169人、法務省125人、防衛省が60人、国税庁50人とこれらの省庁では採用予定者数が特に多いです。

●府省別の採用予定者数 http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/senkou_fushobetsu.pdf

 

障害者選考試験の詳細は人事院のHPを参照してください。

●人事院 障害者選考試験 http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/senkoushiken.htm

障害者選考試験では筆記試験が課されるため、一部の障害者にとっては厳しい試験となることも予想されます。

この障害者選考試験の他にも、各省庁では、個別に採用試験が実施されていきます。各省庁のホームーページもチェックしておこう。

・平成30年度 国家公務員障害者選考試験の申込者数が8,711人に

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