日本銀行は日本の中央銀行として金融システムの安定に貢献している機関です。
日銀の職員は厳密には公務員ではないため、公務員とは給料水準が異なっています。今回はそんな日本銀行職員の給料事情について紹介していきます。
日本銀行職員の平均年収
日本銀行は、主要な金融機関・企業の年収を参考にして給与水準が決定されています。給与水準については財務大臣に届出され、毎年度公開されています。平成28年度に公開された日銀の資料によると、常勤職員の平均年齢43.6歳、平均年収は825万円となっています。
●日本銀行職員の平均年収 43.6歳 825万円
※平成28年・常勤職員のみの金額
日本銀行の平均年収は、一般的な国家公務員や準公務員の給与よりも高い水準です。これは、人材確保において競合相手となる大手金融機関の給与水準に合わせるためとされています。
実際に国家公務員の給与水準を100とした場合に、日銀職員は121.1となり国家公務員に比べて高めの給与水準が設定されています。
民間の金融機関との比較
日本銀行の平均給与額について、国家公務員や大手企業の平均と比べると以下のようになります。
○主要金融機関・企業 平均年齢 41.5歳 平均年間給与額 889.6万円
○日本銀行 平均年齢 42.9歳 平均年間給与額 833.2万円(任期付き含む)
○国家公務員(行政職(一)) 平均年齢 43.6歳 平均年間給与額 672.6万円
※出典元:日本銀行より
大手企業と比較すると若干低い給与水準ですが、国家公務員よりは高い給料水準であるようです。
日本銀行職員の年収モデル
日本銀行の常勤職員の年収モデルは以下の通りです。22歳の大卒初任給で281万円、35歳の本店主査で年収806.5万円です。
○ 22歳(大卒初任給、独身) 月額 202千円 年間給与 281.0万円
○ 35歳(本店主査、配偶者・子1人) 月額 498千円 年間給与 806.5万円
出典元:日本銀行
※日本銀行の40歳以上の職員は大半が年俸制適用者となるため年収モデルは非公開です。ただし平均年収は公開されており、年俸制適用者の平均年収は1526.1万円、平均年齢は48.9歳です。
日本銀行の役員・役職者の年収
・日本銀行の役員の年収
○総裁 3,512万円
○副総裁 2,775.2万円
○審議委員 2,661.4万円
○監事 1,573.6万円
○理事 2,144.6万円
・日本銀行の役職者の平均年収
○参事役 平均年齢50.8歳 1,816.1万円
○企画役 平均年齢48.3歳 1,445.5万円