行政書士試験 記述式の採点基準は厳しい?誤字で0点? 対策の仕方とは

行政書士試験の記述式は、行政法1問、民法2問の各20点で合計60点です。

試験全体から見ても配点が非常に高い部分なので、記述式の採点結果が合否を大きく左右することになります。

本ページでは、行政書士試験の記述式の採点方法について紹介していきます。

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記述式の採点方法はブラックボックス

記述式の採点方法は、ブラックボックスです。

どのように採点されているかについて、試験センターの公表はありません。

そのため、様々な噂がされたり、予備校でも様々な予想がされています。



年度によって採点基準が変わっている

択一の平均点が高い年は記述の採点が厳しく、択一平均点が低い年は、記述の採点が甘くなるとほとんどの予備校で言われています。

これは、各予備校が毎年、受験生の答案を収集し、試験結果の点数と見比べる中でこのような採点基準の変動を分析しています。

記述式の採点は、受験者の択一平均点などを見て、最終的に合格率10%前後になるよう試験センターが調整を図るため、毎年採点基準を変えているというのが有力な意見です。

部分点がある

記述式は部分点があります。

したがって、一つミスがあっただけでその問が0点となるわけではありません。

例えば2021年の行政法記述 問44について、試験センターの模範解答は以下の通りです。

「行政指導に該当し、文部科学大臣に対し、行政指導の中止を求めることができる。」

これを、①行政指導 ②文部科学大臣 ③行政指導の中止の求め の3つの要素に分けて、それぞれ模範解答通り書けていれば①4点、②8点、③8点のように部分点が加点される仕組みです。

重要な論点を間違えて記述している場合は、他の箇所の部分点にも連鎖的に影響がある可能性もあります。

また、択一の平均点が高い年は、記述の採点が非常に厳しくなることもあるので、このように細かな部分点がふられずに、0点又は20点の採点基準がとられることもあります。

なお、部分点については試験センターに裁量があり、配点についてもあくまで予想です。

誤字はどのように採点される?

記述の答案に漢字の誤字がある場合には、その箇所の部分点は0点となる可能性が高いと言われます。

法律の文章であるため、単なる誤字であっても文章全体の意味が変わってしまうこともあるためです。

ただし、誤字があっても部分点が入ったという受験生もいたりと、実際のところ試験センターが誤字をどのように取り扱っているかは不明です。

なお、どうしても漢字が思い出せない場合には、ひらがなで書くという戦略は有効とされます。

複数の採点者がいる?

記述式は、複数の採点者がいると噂があります。

同じような答案なのに点数が違ったという報告もあります。

採点方法はブラックボックスなので、実際のところは不明ですが、数何万人分の記述を採点をしなければならないため、複数の採点者がいるだろうと予想されています。

字数を超えた、字数が足りない場合

記述式は40字程度で記述しなさいと指定があります。

大事なキーワードをすべて入れると45字で収まるように設計されているので、答案を作成する中で字数が足らない場合や字数を超えそうな場合には、どこかにミスがあると考えられます。

字数を超えた場合は減点?

最大45字を記入することができますが、この字数を超えて記述した場合には減点されると言われています。

字数が足りない場合は?

字数が極端に足りない場合でも、部分点が入っていたと受験生の報告が過去にあります。

この場合の部分点は、その問題の配点基準に依存します。

行政法のように細かく配点がふられる場合には4点や6点の部分点がつく可能性がありますが、要件に16点、結論に4点の配点がある場合や全部書けて20点の配点の場合は、バッサリ切られることもあります。

条文通りの記述が必要?

必ずしも一言一句まで条文通りである必要はありません。

基本的には内容が合っていれば点数は貰えると言われます。

ただし、法律用語や要件などは条文通りの記述が好ましく、別の言葉で言い換えた場合は、少しずつ意味が変わってしまいます。

その年の採点基準によっては、バツとなることがあります。

記述式への対策

 まずは基礎固めをしよう

記述の問題で問われていることは、基礎です。

したがって、行政書士試験では必須となる肢別過去問集ウォーク問で基礎固めをすると、記述も次第に点数が上がるようになります。

ただし、記述式は細かい解答作法があります。

この細かい解答作法にも慣れるよう、合格革命の記述式問題集を解いてみたり、予備校を利用して記述の採点をしてもらうことがオススメです。

 行政法記述を完答しよう

合格のパターンとして一番多いのは、択一で156点以上を得点し、記述一問を完答し20点をもらい、他の記述二問の部分点で合計180点を狙うことです。

特に、行政法の記述は部分点が入りやすく、20点満点を狙える問題なので行政法記述を完答し、民法記述で部分点を狙う戦略が有効だと思います。

行政書士試験の中で一番点数を取りやすい科目は行政法なので、学習で一番に力を入れるべきなのは択一も、多肢選択も、記述も、やはり行政法を勉強の中心としていきましょう

行政書士の予備校を利用しよう

以前の行政書士試験は、肢別過去問集ウォーク問を何回も回転させれば受かるといわれてきました。

最近の行政書士試験でも、これらの過去問集を完璧にすることは必須ではありますが、これだけでは対応しにくくなっています。

近年は判例や条文知識はもちろん、深い知識や思考力を問う問題が増えています。

独学では対応しにくくなっているため、予備校の利用は必要だと思われます。

以下で記載されている予備校は、行政書士講座を開講している有名な予備校です。

いずれも様々なコースを用意しており、料金も異なります。

資料請求をして、自分の学習スタイルに合ったコースを選択することをおすすめします。

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