会計検査院で働くには? 【採用試験、採用者数、大学のレベル】

国の収入支出のチェックを行う機関として、会計検査院が置かれています。

約1,246人(2019年現在)が勤務する行政機関であり、その起源は明治2年(1,880年)まで遡る歴史ある国家機関です。

今回はそんな会計検査院で働きたい方に向けて、職員へのなり方や出世などについて必要な情報をまとめてみました。

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会計検査院の職員になるには

会計検査院の職員は、国家公務員です。

会計検査院で働くには主に、国家公務員総合職試験、又は国家公務員一般職試験に合格し、官庁訪問を経て、会計検査院から採用内定をもらうのが主要なルートです。

下記で、年度ごとの採用者数を紹介します。

○会計検査院 国家公務員総合(院卒者・大卒程度) 採用実績数

採用年度 院卒者 大卒程度
平成31年度 0人 4人
平成30年度 1人 6人
平成29年度 4人 1人
平成28年度 2人 7人
平成27年度 1人 4人

         ※出典元:会計検査院

○会計検査院 国家公務員一般(大卒程度、高卒者) 採用実績数

採用年度 大卒程度 高卒者(事務)
平成31年度 28人 6人
平成30年度 31人 3人
平成29年度 27人 7人
平成28年度 23人 7人
平成27年度 24人 2人

         ※出典元:会計検査院

詳細は人事院又は会計検査院のホームページ等で直接確認してください。

これらの採用試験の他にも障害者採用、社会人経験者採用、各種公募などからも正規職員になることができますし、公認会計士等の専門家も任期付職員として会計検査院に採用されています。

会計検査院の出世

会計検査院の出世では、事務官⇒調査官補⇒調査官⇒副長⇒総括副長⇒室長⇒課長のキャリアパスがあります。

採用されると「事務官」となり、約3か月にわたる研修の後、採用1年目の秋から全国へ出張して会計実地検査を行うことができます。

転勤はありませんが、年間で80日ほどは全国に出張して、国の機関を対象にチームで会計検査を行います。

その後、国家一般職であれば、採用から7年~8年で係長級の「調査官」となり、現場の戦力となって会計検査を行います。

課長補佐級である「副長」も全国出張して実地検査を行います。副長は、調査官チームの代表となって検査結果を説明するなどの取りまとめも行います。

その後、管理職として総括副長、室長(専門調査官)、課長(上席調査官)、審議官、局長などへ出世することができます。

学歴

かつて、公開されていた資料を基に、会計検査院の採用実績を紹介していきます。

国家公務員試験は成績が重視されるので、学歴に執着する必要はありませんが、ライバルの目安として役立ててください。

○会計検査院 国家Ⅰ種の採用実績(平成24年度)

大学・学部 採用人数
京都大学法学部 2
東京大学経済学部 2
東京大学法学部 1
京都大学大学院工学研究科 1

※出典元:会計検査院

○会計検査院 国家Ⅱ種の採用実績(平成24年度)

大学・学部 採用人数
法政大学法学部 3
中央大学商学部 2
中央大学法学部 2
亜細亜大学法学部 1
岡山大学法学部 1
京都大学法学部 1
千葉大学法経学部 1
新潟大学農学部 1
新潟大学法学部 1
日本大学法学部 1
一橋大学経済学部 1
明治大学政治経済学部 1
明治大学法学部 1
山梨大学大学院医学工学総合教育部 1
立教大学法学部 1
早稲田大学政治経済学部 1
早稲田大学大学院政治学研究科 1

※出典元:会計検査院

以上、会計検査院について簡単に紹介していきました。

会計検査院での仕事は、自分の手で税金の使い道をチェックすることができるやりがいのある仕事です。

また、転勤がないことと、年間で80日ほどの全国出張がある刺激的な環境でもあります。ぜひ応募を考えてみてください。

仕事のキツさや残業の有無など、職員の口コミが知りたい場合は、転職会議で閲覧ができます。以下のように、口コミが多数掲載されているので、官庁訪問の際の質問例や不満なども閲覧が可能です。

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