キャリア・準キャリア警察官でも警察学校に入校するのか 【警察大学校・管区警察学校】

キャリアや準キャリアの警察官を志望している方で、寮生活や厳しい環境が苦手な方もいると思います。

警察庁警察官はどのような学校に入り、そこで何を学ぶのか、可能な限り紹介していきたいと思います。

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キャリアは警察大学校で学ぶ

キャリア警察官は警部補として採用されると、警察大学校の初任幹部科で4か月の教養を受けることになります。

主に、法令や警察行政、捜査実務、柔道、拳銃、幹部候補生としての心構えやノブレス・オブリージュの精神を学ぶことができます。

ちなみに、警察大学校は普通の「大学」と勘違いされることが多いですが、幹部警察官向けの研修施設です。入学や卒業、学位の授与などはありません。

警察大学校とは?

警察大学校は、上級幹部に対し必要な知識、技能、指導能力及び 管理能力を修得させるための教養を行うほか、 警察業務に関する研究を行っています。

※出典元:警察大学校HP

準キャリアは関東管区警察学校へ入校

準キャリア警察官は採用されるとすぐに関東管区警察学校(初任課程研修)に入校します。

全寮制の環境の中で、法学や警察実務、拳銃、柔剣道、逮捕術といった授業を受けることになります。

少人数のゼミナール方式の演習や実戦形式の訓練などもある様子です。

ちなみに、関東管区警察学校は以下のような施設となっています。

関東管区警察学校とは?

・主として皇宮警察、警視庁及び関東管区内 10 県警察の警察職員を対象に、警察幹部として必要な知識・技能及び気力・体力の養成を行うことを目的とする幹部養成機関です。

・東京ドームの約 3.7 個分で、本館、教場棟、学生寮(6棟)、講堂、道場、体育館、食堂、浴場、コンビニエンスストア等の施設があります。

※出典元:関東管区警察局

研修を終えた後、警視庁で一年間勤務することになりますが、その後に再び関東管区警察学校での研修が行われます。

まとめ

※警察学校のおおまかな種類

警察大学校:主に幹部警察官を対象に研修を行う機関。一般の警察官は警部昇進のタイミングで研修を受ける。

管区警察学校:主に中級幹部警察官を対象に研修を行う。一般の警察官は警部補、巡査部長に昇進するタイミングで研修を受ける。

都道府県警察学校:採用時の巡査、採用時の巡査相当職の一般職員を対象に研修を行う機関

幹部候補とはいえ「警察官」なので、警察学校での生活は苦しいことも多いと思います。

しかし、一生の付き合いになる仲間との出会いや幹部警察官の心構えを学べる貴重な期間になるはずです。

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