【日本のスパイ?】内閣情報調査室の職員になる方法、出世、学歴の紹介

米国ではCIAやNSAなどの諜報機関があります。

これに近いものとして、日本では、内閣情報調査室や公安調査庁、警察庁警備局、防衛省情報本部、外務省国際情報統括官組織などがあります。

中でも、内閣情報調査室は、官邸直属という政府にとても近い組織であるとともに、これらの機関が収集した情報を集約する役割も持っているという特徴があります。

今回はそんな内閣情報調査室で働きたい方に向けて、職員へのなり方や出世などについて必要な情報をまとめてみました。

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内閣情報調査室の職員になるには

内閣情報調査室は内閣官房に属する組織の一つです。

内閣官房では原則として独自で職員を募集をしておらず、他省庁からの出向者で人材が確保されています。

ただし、例外的に内閣情報調査室は独自で職員の募集を行っています。

具体的なルートとしては、国家公務員一般職試験(大卒程度)から採用を行っています。

そのため内閣情報調査室の職員になるには、国家公務員一般職試験(大卒程度)に合格したあと、官庁訪問を通じて内閣情報調査室から内定を受けることが必要になります。

例年このルートからは10名前後が採用されています。

下記で、年度ごとの採用者数を紹介します。

○内閣情報調査室 国家公務員一般職(大卒程度)からの採用実績

採用年度 内閣情報調査室 内閣衛星情報センター
令和4年度 8名 6名
令和3年度 7名 4名
令和2年度 9名 6名
令和元年 12名 7名

        ※出典元:令和4年度 内閣情報調査室

ちなみ、国家公務員総合職からの採用はないようですので、内閣情報調査室で働きたい場合は、一般職試験(大卒)を受験するのが主要なルートになります。

・国家一般職試験に参考書・過去問は何がオススメ?【すぐに予備校に通えないときの勉強】

また、内閣情報調査室の下部組織である内閣衛星情報センターも独自で職員を募集しています。こちらを希望する場合は、別途確認してみてください。

内閣情報調査室の出世

内閣情報調査室が収集している情報は、国内外の情報や経済情報を中心に収集を行っています。手法としては、内閣情報調査室でオシントやヒューミント、衛星センターでイミントの諜報手法が用いられています。

その働きぶりは新聞記者や商社マン、学者などと称されることが多く、役人的な型にはまらない仕事となります。

以下で内閣情報調査室職員の昇進について紹介していきます。

採用    内閣事務官

内閣情報調査室に入室すると内閣事務官からスタートします。入室から数年間は、総務部門に配属されて、管理部門的な業務に触れることになります。

内閣情報調査室の特徴的な点としては東京勤務ということです。地方への転勤はありません。

また、様々な研修のほか、在外公館、大学院、他省庁への出向など豊富なキャリアアップの機会が設けられています。

将来的には、収集、分析、管理のいずれかの専門家になることを目指します。

7年目    係長級

入室から7年目ほどで係長級の役職へ出世します。

情報専門官⇒上席情報専門官⇒特任情報専門官⇒調査官、内閣参事官といったスタッフ職的な役職が存在しています。

ここでは分かりやすさを重視するため係長級、課長補佐級等の名前を使用して紹介しています。

20年目   課長補佐級

20年目頃、課長補佐級の役職へ昇進するのが平均的。

29年目以降  室長級

出世できる人は、29年目くらいを目安に室長級に昇進しています。

内閣情報調査室の上層部は警察官僚からの出向者が多いです。トップである内閣情報官(次官級)も、警察官僚が就くことが慣例になってます。

学歴

内閣官房は独自採用をしてませんが、その下部組織である内調は独自採用を実施しています。

このことから、内閣官房で公表された以下の採用実績は内閣情報調査室の採用実績と同一と考えて良いかと思います。

以下で紹介していきます。

○内閣官房 国家Ⅱ種の採用実績(平成21年度~24年度)

採用年度 大学・学部 採用人数
平成24年度 英国立ハル大学大学院国際法政治学研究科 1
平成24年度 京都大学法学部 1
平成24年度 高知大学人文学部 1
平成24年度 首都大学東京都市教養学部 1
平成24年度 中央大学総合政策学部 1
平成23年度 慶應義塾大学法学部 2
平成23年度 学習院大学法学部 1
平成23年度 慶應義塾大学法科大学院 1
平成23年度 中央大学法学部 1
平成22年度 神戸大学大学院国際協力研究科 1
平成22年度 中央大学経済学部 1
平成22年度 東北大学文学部 1
平成22年度 名古屋大学経済学部 1
平成21年度 英国セントアンドリュース大学教養学部 1
平成21年度 新潟大学法科大学院 1

※出典元:内閣官房

以上、内閣情報調査室について簡単に紹介でした。

内調の仕事は、総理の目と耳としての役割を持ち、政府の方針を左右することにつながる重要な仕事です。

総理や官房長官、大臣に説明する機会や海外赴任の機会など、貴重な経験を積むことができるチャンスが豊富にあります。

ぜひ、内閣情報調査室を目指してみてはいかがでしょうか。

内閣官房の仕事のキツさや残業の有無など、職員の口コミが知りたい場合は、転職会議で閲覧ができます。

民間企業だけでなく、官庁の口コミもそこそこあるので生の声が知りたい場合はオススメです。

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