技術系キャリアの出世モデルと年収

総合職技術系職員は、技術系の幹部候補として政策立案から現場の業務などの幅広い業務経験を積み、幹部となることが期待されています。

技術系職員のキャリアステップの特徴は、まず一分野のスペシャリストとなるように業務経験を積むことからスタートします。その後はゼネラリストとして幅広い経験を積み、技術的な知見をもとに企画立案や制度作りに携わることになります。

「出世」の面では事務系キャリアほど厚遇されている状況とは言えないが、
国土交通省や文部科学省では技官が強いと言われ、これらの省庁では技術系職員でも事務次官に就くことができます。

以下で技術系キャリアの出世と年収について簡単に紹介していきます。

3~4年目   本府省係長

入省3~4年目で本府省では係長級の役職に昇任します。年収は450万円前後。
地方支分部局や地方自治体、行政執行法人などの出先機関で勤務し、現場に近いところで政策の実施・評価に従事することになります。

7~8年目   本府省課長補佐、専門官

入省7年~8年目で本府省課長補佐に昇任します。年収は約740万円。
課長補佐までは事務系キャリアと昇任ペースはほぼ同じですが、事務系キャリアが本府省勤務なのに対して、技術系キャリアは出先機関での勤務が多いのが特徴的です。

本府省で勤務する場合はプロジェクトの計画や実施に携わったり、政策の企画・立案といった「ルールを作る」仕事がメインになり、課長補佐はその中心的な役割を担います。

18年~23年目 本府省企画官、出先機関の長

入省18年~23年目で本府省企画官、出先機関の長になります。年収900万円前後。
本府省では技術的な専門知識をもとに制度やルールを変えたり作ったりする仕事になります。政策の企画や立案、実施の中心となり、管理職としてより責任のある立場となる。

28年~33年目 本府省課長、管区機関の部長

入省28年~33年目、本府省課長や管区機関の部長に昇任します。年収は1,200万円前後。
技官の場合は採用人数が自体が多く、ポストの数が少ないことから、このポストにも昇任できない者も多くいます。

また、事務系のキャリアと比べると課長への昇進スピードがやや遅め。

32年~35年目 本府省審議官、管区機関の長

入省32年~35年目頃、本府省では審議官、管区機関での長となります。年収は1,400万円前後。
技術系高級官僚として政策決定に大きな影響を与え、技術的な知識・経験をもとに他省庁や政治家との交渉に努める。

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