JAXA職員の年収はどれくらいか 【職員の身分、公務員との比較】

JAXAの正式名称は国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構です。

予算は1,831億円(平成30年度)で他国の機関と比較すると低予算ですが、はやぶさ2をはじめ大きな成果を残しています。

そんなJAXA職員の年収について、公開されている資料を用いて紹介していきます。

■スポンサーリンク

JAXA職員の身分

国立研究開発法人と聞くと公務員の印象がありますが、職員の身分は公務員ではありません

JAXA職員の身分は、宇宙航空研究開発機構法などを根拠に、「みなし公務員」と呼ばれています。

みなし公務員とは

公務員とは異なるが、業務の性質上、法令により公務に従事する職員とみなされ、刑法その他の罰則の適用などについて公務員に準じる取り扱いを受ける者。特殊法人の職員など。

※コトバンクより(https://kotobank.jp)

JAXAの職員になるには民間企業と同じように、新卒採用、中途採用、各種の公募などを経て職員になることができます。

採用情報は、JAXAホームページを参照してください。

JAXA職員の平均年収

JAXAの予算は、ほぼ国からの財政支出によって賄われています。

国に財政を依存していることから、給料水準は国家公務員を参考としつつ、かつ、国民の理解を得られるかを検討しながら決定されています。

以下は、全体的な平均年収です。

   平均年齢 44.0歳   平均年収 844.8万円 

※平成29年度 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構より

上の金額は、常勤職員1,338人の平均です。

研究者を中心としている点を考えると妥当な給料水準だと思います。

事務職と研究職の平均年収

JAXAの事務職員と研究職員の役職ごとの平均年収を比較して紹介していきます。

事務職員 研究職員
係員 396.4万円 研究員
546.8万円
係長 626.5万円
課長補佐 820.8万円 主任研究員 858.0万円
課長 1,044万円 課長 1,101万円
部長 1,206万円 部長 1,248万円

※平成29年度 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構より

若干研究員の方が高収入な印象ですが、事務職と研究職で大きな差がない点が特徴的です。

JAXAと公務員の比較

JAXA職員と国家公務員を比較していきます。

両者で公表されているモデル年収を基に比較していくので参考程度としてください。

JAXA 国家公務員
22歳 初任給 347万円 25歳 係員 309万円
35歳 本部係長 598万円 35歳 本省課長補佐 723万円
50歳 本部課長 1,039万円 50歳 本省課長 1,255万円

※平成29年度 宇宙航空研究開発機構及び内閣官房人事局より

ちなみに、上記で使った国家公務員のモデル年収は「キャリア」です。

全体的にJAXAの給料水準は高めの印象がありますが、研究者などの高度な専門知識を持った人材が多数在籍していることを考えると、決して高い給料水準ではないと思います。

○関連記事

地方公務員の年収は多いのか 都道府県庁職員のモデル年収を紹介
一般的に、地方公務員は国家公務員よりも給料が高いといわれがちですが、実態はどうでしょうか。 地方公務員の年収について、公表され...
関連記事



■スポンサーリンク