ボールペンのインクの透明部分について調べてみた

ボールペンのインクには透明な部分があります。

この透明な部分について、「これって何?」「何のためにあるの?」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。

このインクの透明な部分は「ボールペン用インキ逆流防止体組成物」というもので、1994年に正式に特許が取得されています。

この透明な部分の役割を紹介していきます。

役割Ⅰ インク漏れを防ぐ

この透明な部分(インキ逆流体)の役割は、インクが逆流して漏れないようにするものです。

もともと油性インクは粘性が高くドロドロしているので、「インキ逆流体」がなくてもインクは漏れません。

ただし、太いインク管(2.8mm以上)になると「落としたとき」や「ペンを振ったとき」「温度が高いとき」にインクが逆流して漏れてしまうようです。

これを防止する為に、インク管の中にインキ逆流防止体が注入されています。

役割Ⅱ 水性インクの蒸発を防ぐ

水性インクは粘性が低く、油性インクよりも蒸発しやすいようです。

よって、水性インクのボールペンの場合は、インク管の太さにかかわらず、インク管の後ろ端から水性インクが蒸発していってしまいます

インクが蒸発してしまうと、インクが乾燥してしまいます。これを防ぐ為にもインキ逆流体が使われています。

材質

材質はシリコン、シリコーングリス、流動パラフィン、シリコーンオイルやワセリンなどが使われています。シリコンやシリコーンオイル、ワセリンは日用品にも身近に使われるようなものなので、インキ逆流体が肌に付着した場合でも安全性に問題はなさそうです。

まとめ

このように身近に使われているボールペンにも細かな工夫がされていることが分かります。

インクの透明な部分は「どうしてあるのか、これは何でできているか」なんかを知っていると、いつもと違った感覚でボールペンを使えそうですね。

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