参事官、参事官補佐はどれくらいの役職か

国と交渉する際、参事官や参事官補佐と話す機会があると思います。

これらの役職について、大まかな印象が分かるように簡単に紹介していきます。

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参事官、参事官補佐とは

参事官は、省庁や国の出先機関で使われている官職です。

大半は課長級待遇の総括整理職です。重要事項の企画や政策の立案に関わったり、調整などを行う役割があります。

参事官補佐は名前の通り、その参事官を助けることが主な役割です。

例)人事院給与局に置かれる参事官について

‟参事官は、命を受けて、給与に関する意見聴取制度の運営に関する事務、給与制度の沿革の調査に関する事務その他特に命ぜられた事務をつかさどる。”

参事官は課長級、参事官補佐は課長補佐級

参事官は課長級で、参事官補佐は課長補佐級で使われることが多いです。

ただし、大臣官房参事官など一部の参事官は審議官級の高位の役職なので注意が必要です。

以下で一部の参事官を抽出して、簡易的な役職目安を紹介していきます。俸給の変化によって多少前後することがあるので参考程度としてください。

原子力規制委員会 参事官 課長級
環境省 参事官 課長級
水産庁 参事官 課長級
厚労省 参事官 課長級
文化庁 参事官 課長級
スポーツ庁 参事官 課長級
文科省 参事官 課長級
外務省本省 参事官(行8~10級) 課長級
公安調査庁 参事官 課長級
法務省 参事官 課長級
消防庁 参事官 課長級
総務省 委員会事務局 参事官(行8級) 室長級
復興庁 復興局 参事官(行5~6級) 復興局の課長級(本庁の課長補佐級)
復興庁 参事官(行8~10級) 課長級
個人情報保護委員会 参事官 課長級
警察庁 参事官 課長級
公正取引委員会 事務局 参事官 課長級
宮内庁 内部部局 参事官 課長級
内閣府 子ども子育て本部 参事官 課長級
内閣府 日本学術会議 参事官(行8~9級) 課長級
内閣府 国際協力本部 参事官補佐(行5~7級) 課長補佐級
内閣府 国際協力本部 参事官(行8~9級) 課長級
内閣府 北方対策本部 参事官補佐(行5~7) 課長補佐級
内閣府 北方対策本部 参事官(行9) 課長級
内閣法制局 参事官(行政8~10) 課長級
内閣官房 内閣参事官(行政8~10) 課長級
海上保安庁 総務部参事官(指定職2号) 本庁部長・管区本部長級
海上保安庁 参事官 課長級
国土地理院 参事官(指定職1号) 審議官・局次長級
国交省大臣官房 技術参事官(指定職2号) 審議官・局次長級
経産省大臣官房 参事官(指定職2号) 審議官・局次長級
経産省 参事官 課長級
管区経済産業局 参事官(行5~7級) 管区の課長級(本省の課長補佐~室長級)
農水省大臣官房 参事官(指定職2号) 審議官・局次長級
農水省 参事官 課長級
地方農政局 地方参事官(行7~8級) 地方農政局の部長級(本省の室長級)
財務省主税局 参事官(指定職2号) 審議官・局次長級
財務省大臣官房 参事官(指定職2号) 審議官・局次長級
財務省 参事官 課長級
国税庁 参事官 課長級
金融庁 総合政策局参事官(指定職2号) 審議官・局次長級
金融庁 参事官(行9~10級) 課長級
気象庁 参事官 課長級

独自で簡易的に算出したおおまかな目安なので、正式な位置づけはそれぞれの機関へ直接確認をしてください。

参事官、参事官補佐は国家公務員

参事官や企画官など、役職に「官」がつくものはほとんど国家公務員です。

役職から命令系統が国か自治体なのかを判断することができます。

民間企業や自治体で「官」をつけることはほとんどなく、自治体の場合は「参事」や「副参事」、「参事監」などが使用されています。

キャリアかノンキャリアか

年齢によって推測することができます。

参事官は基本的にキャリアから出世していることが多いですが、ノンキャリアのうち少数が50歳代で参事官へ出世していることがあります。

参事官補佐は、若手~中堅であればキャリア、40代半ば以降の参事官補佐はノンキャリアの可能性があります。

キャリアでもノンキャリアでも、個別の実務については参事官・参事官補佐ともに強いものを持っています。

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