警察庁のノンキャリ情報通信職員の昇進モデル【国家一般】

管区警察局では国家一般職から情報通信職員を採用しています。

管区警察局で採用される情報通信職員は、情報通信システムの運用や整備、捜査の技術面からの支援などを行っています。主に情報通信部門を異動をし、スペシャリストとなっていくことが期待されています。

警察庁の情報通信局長はキャリアのポストではありますが、

ノンキャリアでも管区警察局の課長や府県情報通信部長のポストまで出世していくことが可能です。

以下、キャリアモデルを紹介していきます。

22歳    採用

採用されるとすぐに研修期間に入ります。警察学校の一般職初任課で一か月間の研修を受けたあと、さらに一か月間、府県情報通信部で初任研修を受けます。

これらの研修で下地を身に着けたあと、警察情報通信学校に入校します。

ここでは、約3か月間の寮生活となり、個室での生活になります。プライバシーの守られた環境で研修をうけることになるので、一般の警察学校とは雰囲気の違った研修期間になると言えます。

卒業後も職場実習や技術補修の期間があり、採用から合計一年間はじっくりと知識を身に着けられる期間が用意されています。

配属については、採用された管区内に配属され、3年~5年ほどの周期で管区内を異動をしていきます。

31歳   府県情報通信部 主任

31歳前後で府県情報通信部の主任として勤務します。

携わるシステムについては、電話交換システムや通信指令システム、基幹IP網システム、無線多重システム、映像伝送システム、衛星通信システム、ヘリコプターテレビシステムなど、配属先によって様々な警察通信設備の保守・整備を行います。

学生時代の知識を役に立てるというよりは、職員となった後で身に着ける知識を活かすことが多いので、仕事の中で知識を得ていくことが必要になります。

33歳   府県情報通信部 係長

33歳前後で府県情報通信部の係長に昇進します。

業務計画の作成や関係部署との調整などについてリーダーシップを発揮して仕事を行うことになります。その後、管区警察局や警察庁の係長ポストを異動しながらキャリアをつけていきます。

41歳   管区警察局 課長補佐

41歳前後、管区警察局の課長補佐に昇進します。課長を補佐し、課長とともに課内を監督する役割を背負います。

43歳   管区警察局 課長

43歳前後、管区警察局の課長へ昇進。年収としても700万~800万ほど。管区警察局の幹部として責任ある役割を果たしていくことになります。

47歳   府県情報通信部 部長

47歳前後で府県情報通信部の部長に昇進。一般職でも、その一部は府県情報通信部の部長などへ出世が可能です。

一般職は、基本的には採用された管区内で異動することになりますが、昇任試験を突破し幹部に登用されると全国転勤をする可能性があるとのことです。

警察庁本庁や他省庁で勤務する機会、留学の機会もあります。豊富な経験を積むことができる情報通信職員、興味があればぜひ挑戦してみてください。

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警察庁の情報通信職員になるには?

警察庁で情報通信職員に採用されるにはいくつかのルートがあります。

国家公務員一般職試験からは、例年50~60名前後が情報通信職員として採用されています。

特に、電気・電子・情報物理機械の区分から豊富な採用実績があって、理系の方の応募が多い状況です。

そのほか、第一級陸上無線技術士の資格を持っている人の中からも選考によって採用されています。このルートからも例年20名~30名前後が情報通信職員として採用されています。

技術系に興味があれば、技術系公務員講座からパンフレットを請求して確認してみましょう。

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