外資系の企業や法律事務所においてよく使われる「アソシエイト」と肩書。
近年では日本の弁護士法人などにおいても、アソシエイトという肩書が増えてきています。
英単語としては、主に「准」や「準」、「仲間、同僚」などの意味の英単語です。
アソシエイトの役職について、具体的なイメージがわきやすいように、簡単に紹介していきます。
法律事務所におけるアソシエイト
アソシエイトは、固定給を受け経営には参加しない弁護士のことで、役職のない平の弁護士です。
アソシエイトは、ジュニアアソシエイトからシニアアソシエイトまでの段階を設定している事務所もありますが、長年にわたって事務所に勤務するシニアアソシエイトであっても、事務所の経営には関与しません。
経営に参加する弁護士は、「パートナー」と呼ばれ、役員として事務所の方針決定に関与します。
なお、「アソシエイト弁護士(associate attorney)」という言葉は、1920年代にルート、クラーク&バードのパートナー「エモリー・バックナー」によって作られたものと言われています。
アソシエイト弁護士の給与
New York Times のデータによると、ニューヨーク、カリフォルニア、マサチューセッツ、コロンビア特別区、テキサスなどの米国のトップ法律事務所の1 年目のアソシエイト弁護士は、年間 160,000 ~ 190,000 ドルが平均給与となっています。
また、近年ではアソシエイトのスキルに応じて3~4段階のレベルベースの報酬システムに切り替えている事務所も増えてきています。
レベルベースの報酬システムは、統計データによると700人以上の弁護士事務所で152,500ドル、185,000ドル、216,000ドルが平均となっています。
中小規模の法律事務所も含めると122,000 ドル、143,500ドル、160,000ドルが平均となっています。
外資系企業におけるアソシエイト
外資系企業でもアソシエイトという肩書が使われますが、このアソシエイトも決定権限及び役職のない平社員です。
主に、会計・人事・労務などの基幹業務に従事する社員に付されることが多いです。