20代~70代の貯金額について紹介していきます。
データは、「平成28年 家計の金融行動に関する世論調査(金融広報委員会)」から抽出しています。
全体の平均貯金額
金融広報委員会が実施したアンケート(全国7,808世帯を対象)によると、全体の平均貯金額は以下の通りです。
● 全体の平均貯金額 1,078万円 【中央値 400万円】
● 貯金を保有していない世帯 30.9%
全体の平均貯金額は1,078万円ととても高い貯金額です。
なぜこれほど平均が高いのかと言うと、高齢者の存在があるようです。
総務省統計局の報道資料によると、日本の総人口に占める高齢者割合は27.3%で、しかもその高齢者世帯の平均貯金額は2430万円(中央値 1547万円)と非常に高い貯金額になっています。これらの高齢者の存在によって、日本の平均貯金額が盛り上がっていると考えられますね。
20代の平均貯金額 184万円
★貯金額の平均 184万円
●貯金額の中央値 0円
●金融資産を保有していない世帯 45.3%
20代はまだまだ年収も少なく、貯金意欲も低い年代です。
平均の貯金額も184万円と前世代の中で最も低い金額です。
また、貯金額の中央値が0円ということは、20代の半数は全く貯金ができていない状況とも言えるので、20代ならば貯金ができてなくとも焦る必要はなさそうですね。
●20歳~24歳 252.5万円
●25歳~29歳 351.5万円
30代の平均貯金額 395万円
★貯金額の平均 395万円
●貯金額の中央値 167万円
●金融資産を保有していない世帯 31%
30代の平均貯金額は395万円です。
サラリーマンではそろそろ若手を脱し、中堅として会社の戦力になり始める頃です。20代の頃に比べて、収入もグッと上がるので貯金する余裕が出始めます。
同時に、結婚や車の購入によって出費が増える人も多いようです。実際に、全く貯金ができていない層が3割も占めており、ライフスタイルによって貯金額の格差が広がっているようです。
●30歳~34歳 397.4万円
●35歳~39歳 432.3万円
40代の平均貯金額 588万円
★貯金額の平均 588万円
●貯金額の中央値 200万円
●金融資産を保有していない世帯 35%
40代の平均貯金額は588万円です。
40代へのアンケート結果によると、貯金する目的でもっとも多かった答えが「病気になったときの備え」と「老後の生活資金」です。(金融広報委員会)
このように40代は老後への意識が高いのですが、全く貯金ができていない層も35%存在しています。
老後の生活資金には2,000万円という莫大な資金が必要と言われているので、40代のうちから着実に貯金を増やしておきたいところですね。
●40歳~44歳は461万円
●45歳~49歳で486.2万円