公益財団法人、公益社団法人は自分で何と呼ぶ? 弊社、弊団体、弊センター

公益財団法人や公益社団法人、一般財団法人、一般社団法人などに所属する方が、自らの組織を表現する際、どのような呼称を使用すべきか迷われることがあるかもしれません。
株式会社等に勤務する方の場合、自社の呼び方は「弊社」や「当社」となります。 これに対して、公益財団法人、公益社団法人、一般財団法人、一般社団法人などの場合は、どのような言葉を使えばよいか迷う方が多いと思います。
本記事では、場面や文脈に応じた適切な呼び方について詳しく解説します。
末尾の組織名に合わせる
多くの公益法人では、「公益財団法人○○協会」「一般社団法人○○センター」「公益社団法人○○会」のように、末尾に特定の組織名が付いています。
これらの名称に合わせて、メール等で相手に謙遜する言い方の場合は「弊協会」「弊センター」「弊会」といい、ホームページなどで単に自らの組織を指す場合には「当協会」「当センター」「当会」と使用します。
以下のような使い分けとなります。
- 謙譲表現(メールや対外文書など) 「弊協会」「弊センター」「弊会」
- 通常表現(ホームページや一般的な文書など) 「当協会」「当センター」「当会」
通常表現は中立的な表現方法であり、特に謙遜する必要がない場面で広く使用されています。
弊団体、弊法人、当団体、当法人でも良い
公益法人の中には、「○○協会」「○○センター」「○○会」などの組織名を使用していない場合もあります。
このような場合には、自らの団体を指す呼称は、弊団体、弊法人、当団体、当法人などを使用しても構いません。
使用場面による使い分けの具体例
実際のビジネスシーンでは、以下のように使い分けることができます。
メールでの使用例
外部の方へのメールでは、「弊協会では、来月より新しいプログラムを開始いたします」
内部スタッフへのメールでは、「当協会の年次総会は来週開催されます」
文書での使用例
契約書や公式文書では、「弊法人は、以下の条件に同意いたします」
ホームページやパンフレットでは、「当センターは、地域社会の発展に貢献しています」
このような表現方法が一般的に使われています。
まとめ
公益法人における自組織の呼称は、組織名称の末尾に合わせるのが基本です。「協会」「センター」「会」などが含まれている場合は、それに「弊」または「当」を付けて使用します。特定の組織名がない場合や、より一般的な表現が必要な場合には、「弊団体」「当団体」「弊法人」「当法人」といった汎用的な呼称を活用しましょう。
場面や相手に応じて適切な呼称を選ぶことで、プロフェッショナルなコミュニケーションが実現できます。


