「警視」とはどんな役職か 警察幹部の階級紹介

警察官の階級の一つに「警視」という階級があります。

警視は、警察幹部の階級の一つで、警察署では副署長署長を、道府県警本部では課長管理官として指揮を行っています。また、中央省庁の官僚で換算すると課長補佐に相当する階級です。

一般的には若手のキャリア組やベテランの警察官がつく階級で、現場を指揮する警察幹部ということもあってドラマ・映画でも警察幹部のキャラクターに頻繁に使われる階級です。

そんな警視について、役割などについて紹介していきます。

位置づけ

警視は警視正の下警部の上に位置する階級で、全部で9つある階級(警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査)の中で、上から5つ目に位置する階級です。

警視の階級は、警察官全体の2.5%程度しかおらず、警察組織のピラミッドの中では上位に位置しています。

ドラマ「踊る大捜査線」で登場する室井慎次も、登場時は警視(警視庁捜査一課の管理官)です。

警視正以上は国家公務員という扱いとなっています。

第五十六条 都道府県警察の職員のうち、警視正以上の階級にある警察官(以下「地方警務官」という。)は、一般職の国家公務員とする。

警視の昇進までにかかる年数

警視への出世は難関ですが、一握りのノンキャリア組は、早くて45歳で出世する者がいます。警視への昇任には、警部の中から選考を経て昇進となります。

国家公務員一般職から警察庁に採用された、いわゆる準キャリアの場合は、採用から15年~16年目ほど、37歳ほどで順次 警視へと昇任します。

国家公務員総合職試験から警察庁に入庁したキャリア組の場合は、採用から7年目の29歳ほどで警視へと昇任していきます。キャリア組、準キャリア組は選考を経ずに半ば年功序列的な形で警視へ昇任することとなります。

警視がつく役職

警視は、警察庁では課長補佐として勤務し、施策の企画や立案などの職務を行います。道府県警本部に異動すると、課長管理官などとして指揮官として役割を担います。

また、一例として、神奈川県警では、警視は以下のような役職についています。

神奈川県警察本部 課長、理事官、監察官、管理官、警察学校副校長、秘書官、連絡官、訟務官、通信指令官、暴力団排除対策官など
神奈川県内の警察署 署長、副署長、担当次長など

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