管区警察局の事務官になるには 【採用試験、年収、仕事内容】

管区警察局は警察庁の出先機関です。

この管区警察局は各地域ごとに東北管区警察局、関東管区警察局、中部管区警察局、近畿管区警察局、中国四国管区警察局(四国警察支局)、九州管区警察局が存在しています。

これらは基本的には、管区内の府県警察への監察や調整、情報通信などを担っています。

この管区警察局で事務官として働くにはどうすればいいか、簡単に紹介していきます。

警察官ではなく警察庁事務官

管区警察局で採用される職員は、警察官ではく警察庁事務官(技術区分からは警察庁技官)です。

服装も警察官の制服ではなく普通のスーツとなります。

身分は当然ですが国家公務員です。

採用試験

管区警察局では以下の試験の合格者の中から採用を行っています。

POINT

⑴国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)「行政」区分の合格者

⑵国家公務員一般職試験「電気・電子・情報」、「機械」、「物理」「土木」などの全区分の合格者

⑶国家公務員採用一般職試験(高卒程度試験)

⑷第1級陸上無線技術士及び第1級総合無線通信士資格保有者

事務官に焦点を当てると、⑴国家公務員一般職試験(大卒程度、行政区分)に合格し、各地の管区警察局との官庁訪問(面接)を経て内定を得るのが主要なルートです。

警察庁事務官に絞った採用実績は以下の通りです。

一般職(大卒程度、行政区分) 各管区警察局の採用実績

機関 平成28年 平成29年 平成30年
東北管区警察局 5 4 4
関東管区警察局 5 2 3
中部管区警察局 2 2 5
近畿管区警察局 5 4 3(予定)
中国四国管区警察局 2 4 7
九州管区警察局 6 6 1

                    ※出典:人事院

ここでは一般職(大卒・行政)のみを紹介しましたが、管区警察局では技官の採用者数の方が多いです

技官としての勤務に興味があれば各管区警察局又は人事院のホームページを参照してみてください。

また、一般職(高卒者)からも若干名採用がある場合もあるので、こちらも同様にチェックしてみてください。

仕事内容

事務官の仕事は、人事や給与、会計などの事務や監察、調整などの業務を行います。

警察官のように逮捕や捜査は行わないため安全な勤務環境です。

年収モデル

公安職の棒級表が適用されないため、一般の警察官よりも年収は低くなってしまいます。

「出先機関」のモデル給与として内閣府で公表されている数字を紹介します。

・係員 25歳  309万円

・係長 35歳  448万円

・課長 50歳  668万円 

上記の数字はあくまで参考程度として考えてください。本来、管区機関の課長であれば額面7~800万円くらいにはなる印象があります。

出世

係長、課長補佐、課長と出世していくことができます。

一般職であれば、管区警察局の課長補佐級~課長級くらいの役職までなら出世することが可能だと思います。

能力次第では、部長級への出世も不可能ではありません。

まとめ

管区警察局の職員は、危険な現場で勤務することがないため、体力面に自信がなくても警察行政に貢献することができます。

専門知識やバックオフィスから警察組織の一員として活躍したい方にはオススメです。

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