「経理の仕事に就きたい」
「経理の仕事をしているけど、資格を取ってさらにスキルアップをしたい」
「資格を取って大企業に転職したい」
など経理のキャリアを積んでいく上で、資格はキャリアアップに直結します。
特に、就職や転職の場では、実務経験に匹敵するほど資格の有無が重要視されます。
ただ、経理関係の資格は山ほどありますので、どの資格に挑戦するかも重要です。
以下に経理のキャリアアップに有効な資格を紹介します。
日商簿記検定試験2級以上

日商簿記検定試験とは「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」が正式名称で
商工会議所が主催している試験です。
知名度も非常に高い資格なので、経理の実力を証明するのに最も適した資格と言えます。
また、試験内容も実務に直結するものなので、経理の仕事をスムーズに覚えることができると
いうメリットがあります。
ちなみに、簿記2級以上で求人を出しているところが多いので、正社員を希望している場合は
やはり日商簿記2級以上は欲しいところです。
実務的には日商簿記2級程度でおおかたの実務はカバーできますが、日商簿記1級に合格すると
経理の高い適性と能力の証明になるので、上場企業の人事担当者にも高く評価されます。
ちなみに、日商簿記1級は税理士試験の受験資格にもなるので、高卒で税理士を目指す方はま
ずは日商1級の合格を目指していきましょう。
日商簿記検定試験の試験内容
| 試験科目 | 試験時間 | 合格基準 | |
| 日商1級 | 商業簿記、会計学 工業簿記、原価計算 | 90分 90分 | 70点以上 |
| 日商2級 | 商業簿記、工業簿記 | 90分 | 70点以上 |
簿記に馴染みのない人は通信教育や予備校の講座を受講すると合格までの時間を短縮できるの
税理士試験科目

会計資格の最高峰「公認会計士」と並ぶ難関試験の一つですが、税理士試験は科目合格制をと
っています。
科目合格は一生涯有効ですので、一部の科目合格だけでも就職やキャリアアップに繋がりま
す。
税理士試験科目の中でも簿記論や財務諸表論は簿記一級に並ぶか、もしくは一級を超えるほど
の難易度ですので採用担当者にも経理のポテンシャルを評価されます。
また、税理士試験には税法の科目もあります。
特に消費税法や法人税法の知識は経理でも役に立つので、これらの科目に合格できれば大
企業への転職時に非常に高く評価され、転職後も第一線で活躍することができるはずです。
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公認会計士

会計分野の最高峰の試験、医師や弁護士と並ぶ難関資格として紹介されることが多い試験で
す。
その特徴として、監査の独占業務を持ち、一定の研修を終えるだけで無試験で税理士になるこ
ともできます。
公認会計士試験に合格できれば、当然大企業の経理部門で働くことも可能になります。
また、年齢が若ければ大手監査法人に就職し大企業の監査に携わることができたり、
都市銀行の主計職へ就職できる可能性ができたりと、公認会計士資格で今後のキャリ
アの幅は広がるはずです。
FASS検定試験

あまり馴染みの薄いFASS検定試験ですが、決算や税務、資産管理など実務に直結した試験内容
となっています。
実務でこれらの知識を活かすことができたり、面接でも一定の実務能力を示すことができるの
で経理の就職に有利な資格と言えます。
米国公認会計士

アメリカの公認会計士資格であるUSCPAについては、特に上場企業や外資系企業で求めら
れている資格です。
USCPAに合格するには高い英語力が必要になりますので、英語と会計の面で高いスキルが
あることを人事担当者に示すことができます。
また、USCPAを取得していて、経理や会計事務所での実務経験を積んでおくと、大手監査法人
に転職できるチャンスがありますので、キャリアの幅を広げることができます。
また、外資系企業の経理でも非常に有用な資格ですので、グローバルに活躍したいという方に
向いている資格と言えます。
