法務省では、総合職職員の採用形態について「局別採用」をとっています。具体的には、民事局 、矯正局、保護局、入国管理局でそれぞれ採用されることになります。
このうち、矯正局に採用されたキャリアの刑務官が、どのように出世していくか紹介していきます。
キャリアは副看守長からスタート
総合職試験を経て採用されたキャリアは、約6か月間の高等科研修を終えた後、係長クラスである「副看守長」からスタートすることになります。
そのため、ノンキャリアの刑務官よりもスタートの時点で階級が数段上となります。
■刑務官の階級
キャリア刑務官は順調に昇進していく
キャリア刑務官は、上級幹部職員を養成する「高等科研修」を無試験で入所することができるため、その後は順調に幹部職員へと昇任していくことになります。
一般的には、採用から14年目ほどで刑務所の課長級である「看守長」へ昇進し、その後、40代前半くらいで「矯正副長」、40代中ごろに「矯正長」、50歳前後で「矯正監」へ昇進する形になります。
また、海外への留学や研究員として派遣される機会もあります。
転勤は2~3年に一度
キャリアや高等科研修を修了した者は、ゼネラリストとなるべく、2年から3年くらいで全く別の職場に異動になります。
そのため、異動の度に一から新しい知識を身に着ける必要があるため、常に「学び続けること」が必要になります。