カードショップ開業に必要な手続きとは|関東エリア
トレーディングカード市場は、近年も根強い人気があり、関東エリアでは実店舗・EC双方でカードショップ開業を検討する方が増えています。一方で、カードショップを始めるには、許認可の取得や資金準備など、事前に押さえておくべきポイントも少なくありません。本記事では、関東でカードショップを開業する際の基本的な流れを分かりやすく解説します。
許認可関係の手続き
古物商許可を取得しよう
カードショップでは、中古カードの買取・販売を行うのが一般的です。そのため、古物商許可の取得が必須となります。
古物商許可は、営業所所在地を管轄する警察署を通じて申請します。申請書類には、住民票や身分証明書、誓約書、略歴書などが含まれ、記載内容に不備があると補正や再提出が必要になる場合もあります。
なお、行政書士事務所 に依頼すれば、古物商許可の取得代行を依頼することも可能です。
開業届・青色申告承認申請書を提出しよう
個人で開業する場合は、税務署へ開業届と青色申告承認申請書を提出します。
青色申告を選択することで、最大65万円の特別控除などの税制メリットを受けられるため、開業時に併せて提出しておくことをおすすめします。
開業資金を用意しよう
実店舗を構える場合、以下のような費用が発生します。
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店舗の賃貸料・敷金礼金などの初期費用
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買取に充てる仕入資金
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電話・プリンター・PCなどの事務用品
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ホームページ制作費
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封筒、郵送料、印鑑などの諸経費
特に、店舗家賃・買取資金・ホームページ制作費はまとまった資金が必要となるため、事前に資金計画を立てておくことが重要です。
創業融資を検討しよう
自己資金だけで不足する場合は、日本政策金融公庫などの創業融資を検討するのも一つの方法です。事業計画書をしっかり作成することで、融資を受けられる可能性が高まります。
Amazonや楽天を活用して販売しよう
カードショップでは、実店舗だけでなくEC販売を併用するケースも多く見られます。
自社ECサイトは自由度が高い反面、集客が安定するまで時間と労力がかかるのが難点です。
一方、Amazonや楽天といった大型プラットフォームを活用すれば、販売手数料はかかるものの、圧倒的な集客力を活かして、開業初期から一定の売上を見込むことができます。在庫を確保できる体制が整っているのであれば、積極的に活用を検討するとよいでしょう。
仕入れが最も重要な商売
カードショップにおいて、売ること自体はそれほど難しくありません。
Amazonや楽天などを利用すれば、広告費をかけなくても在庫量に応じて売上が発生します。
最も重要なのは「販売」ではなく、仕入れ(買取)です。
買取ができなければ在庫を確保できず、売上も伸びません。売上は在庫量に比例するため、一定量の在庫を安定的に確保することが成功のカギとなります。
SNSでの情報発信や買取強化キャンペーンを実施し、継続的に買取数を増やしていく工夫が必要です。
専門家を上手に活用しよう
カードショップ開業では、許認可・資金計画・運営体制など、検討すべき事項が多岐にわたります。特に古物商許可は、最初につまずきやすいポイントの一つです。
スムーズに開業を進めたい方は、専門家のサポートを受けることで、時間と労力を大きく節約できます。

