「大臣官房付」「課付」などの分かりにくい役職について紹介していきます。
「大臣官房付」は臨時の官職
「大臣官房付」は臨時の官職で、いわゆる待命ポストです。
不祥事を起こした職員について、処分の内容が決まるまでの臨時の役職として使われたり、他省庁への出向中や海外大学院への長期出張等でも「大臣官房付」となることがあります。
また、地方自治体や企業への出向から帰ってきた後、ポストの調整で時間がかかる場合なども、暫定的に大臣官房付とされることもあります。
ちなみに、大臣官房は民間企業でいう総務部です。
ここには、人事、会計、厚生、広報、秘書などの課が存在しています。
民間企業の総務部は出世コースとは言い難いですが、省庁の大臣官房は予算や人事などの重要な事項の調整役になるので、重要な部署となっています。
「課付」という役職
組織において、職員や社員の所属部署がないということは基本的にありません。
その為、新規事業や特命事項、部署を横断する職務を担当する社員は、暫定的に「○○部付」「○○課付」という役職が使われることがあります。
自治体においても「課付」「室付」「部付」「局付」「所付」などが使われます。
参考程度に、平成31年の岩手県庁では、「課付」は主任級~担当課長級の職員で幅広く使われていて、「部付」「局付」は総括課長級の職員がついています。