文系の学生の中は、職種選びで苦労することも多いです。
特にコミュニケーションが苦手な人は、営業職や販売職を敬遠するあまり、選べる職種が限られてきます。
そんな理由から事務職を志望する学生も多く、中には「座ってパソコンで打ち込むだけでいいから楽そう」と考える人も結構いると思います。
ですが、実は事務職こそコミュニケーションや臨機応変な対応が求められる職種です。
談笑する機会が多い
事務職では座席が他の社員と向かい合わせ、隣り合わせに置かれていることが多いです。
こんな環境にあるので、休憩時間や、会社によっては勤務時間中でも雑談をする場合が多く、広く浅いコミュニケーション力を求められます。
特に、長く在籍しているお局が話題を振ってくることが多いので、うまく返答をしなければならないときが結構あるのです。
普段からこういったコミュニケーションをとって周囲の人との関係を築いておかないと、居心地が悪くなり、分からないことを相談しずらくなってしまうので、事務職でもコミュニケーション力は必須になります。
電話応対の能力も必須
事務職の多くは社内の窓口になる部署が多く、顧客や取引先、役所や社内の各部署からの電話が頻繁にあります。
なので、事務職としてうまくやっていく為には、電話でのコミュニケーション力も重要になってきます。
電話で話している内容は、周りの同僚や上司が耳を傾けて聞いていますので、その電話での対応力も見られてしまいます。
その為、うまく返答できなかったりすると周囲の人がアドバイスをしてくれますが、頻繁に電話対応で躓いていると「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまうこともありますので、電話でのコミュニケーションが苦手な人は、事務職の居心地は悪い環境と感じるかもしれません。
事務職では一匹オオカミは生きていけない
営業職はある程度フラフラしていても、成果を上げていたり、ちゃんと仕事をしてれば文句は言われません。
技術職も、人間性に難があっても技術力さえあれば一目置かれます。
しかし、事務職ではそうはいきません。
事務職は群れで行動していて、しかも女性が多い環境ですので、周囲と協調して仕事をしていくという考え方が根強く残っています。
仕事の出来に問題がなくとも、コミュニケーションで問題があれば周囲に淘汰されやすくなってしまいます。
さらに、事務職の場合は仕事ができない人が目立ちやすい環境なので、仕事ができず、コミュニケーション力もないという人には非常に居心地が悪い環境と言えます。
コミュニケーションが苦手な人は事務は避けるべき
以上のことから、事務職(人事・総務・経理・一般事務etc)でやっていくにはコミュニケーション力が大事になります。
なので、「コミュニケーションが苦手だから事務職に就きたい」と考えている人は、一度立ち止まって、「事務職でやっていけるかどうか」自問自答してみると良いかもしれません。